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六道ヶ辻シリーズ


最新刊(最終刊?)の「六道ケ辻 死者たちの謝肉祭」を読みました。

最新刊と言ってもすでに文庫化されてるので
発売からは結構たってるのかな?^^;

ストーリーのあらすじは

終戦直後の東京・ドヤ街。誰もが今日を必死に生きていた時代。復員兵の西郷は、ふとしたことから孤児の未知夫とバーの踊り子朱里と疑似家族のように暮らしはじめた。貧しい中で、ささやかな幸せをかみしめる3人。その頃、街では人食い鬼の仕業と噂される猟奇的な連続殺人事件が起こっており、犯人として西郷が疑われてしまう。そんな彼を助けたのはダイドウジを名乗る人物だった―。大道寺と大導寺。死者たちの宴に彩られ、彼ら一族の忌まわしき過去が紐解かれていく。
(Amazonより引用)


墨染めの桜・大導寺竜介の青春・ウンターデンリンデンの薔薇に続く大導寺一族のストーリーで、
今回も栗本薫独特の退廃した下町をベースにした
暗く隠微で猟奇的な作品になっています。

この人の作品くらい、好き嫌いがハッキリするものはないかも?^^;

もちろん、あたしは栗本ワールドにどっぷり漬かって一気読みです(笑)


この作品中に出てきた文章でハっとしたのは、
戦時中逃げ惑う人たちの死体で埋もれていた隅田川も
数十年たてば何も知らないカップルが歩くだろう。。。という部分。

事実、毎年春には隅田川河畔の桜を眺め、
飲みかつ喰らい、屋形船に興じる人たちは
そんなこと露とも思わずに飽食の時代に生きている。
もちろん、あたしも含めて。


1000年も続く血脈を描いた作品で、
たった50年程で戦争という大きな事件をも忘れていくであろう
人間の記憶の儚さがとても印象に残りました。

今年の花見は隅田川以外にしようかな。。。^^;

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